真の目醒めへの第一歩。ファクトフルネスが教えてくれた世の中の光と闇

私に目醒めるキッカケをくれた本が、実はあの大ヒットビジネス書籍「ファクトフルネス」なんです。

本屋でもかなり長い間上位にいたので、読んだことのある方も多いのではないでしょうか?
そして、読んだ方でこの世の中のおかしさに気づいている人も多いのでは?
このお騒がせ新型コロナウイルスも然り。

だって、この本はあのバラク・オバマやビル・ゲイツが「世界の教養書」と絶賛している本なのだから。

世界中のすべての人が、事実に基づいて世界を見る日がいつかやって来るだろうか?

大きな変革はなかなか想像できないものだ。

でも、そんな日がやってきてもおかしくないし、いつかきっとやってくると思っている。

理由は2つ。
ひとつは、正確なGPSが道案内の役に立つのと同じで、事実に基づいて世界を見ることが人生の役に立つからだ。

もうひとつは、もっと大切なことだ。
事実に基づいて世界を見ると、心が穏やかになる。

ドラマチックに世界を見るよりも、ストレスが少ないし、気分も少しは軽くなる。ドラマチックな見方はあまりにも後ろ向きで心が冷えてしまう。

事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。

これからも世界を良くし続けるためにわたしたちに何ができるかも、そこから見えてくるはずだ。

このファクトフルネスを通して学んだこと。
それは私たちの脳は「10個の思い込み」によって誤った認識が作られているということ。
自分の認識を正しくするためには以下の本能を抑える必要があるんです。

以下に10個の思い込みとその解決策を載せます。

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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]

価格:1,980円
(2023/3/24 19:41時点)
感想(90件)

目次

10個の思い込み

分断本能

「世界は分断されている」という思い込み。

二つに分けると矛盾が生まれ、誤った世界に見えてしまうことがあります。選挙に関しても「選挙に行く人」と「選挙に行かない人」だけで分けてしまうと、「選挙に行かない人」が多かった場合、「政治に関心がない人が多い」と済まされがちですが、さらに細かく分けていくと、「選挙に行く人」の中には政治に関心があって選挙に行く人はもちろん、政治には興味がないけれど、周りに言われて選挙に行く人もいるだろうし、宗教などの関係で特定の党に投票しなければいけないという人もいる。

「選挙に行かない人」の中にも興味も関心もないから行かないという人だけでなく、本当は政治に関心はあるけれど、支持したい政党がないという理由だったり、出来レースなのを知っているから選挙は意味がないという理由で行かない人もいる。

細かく分けていかなければ真実には辿り着けない。

分断本能を抑えるには…
大半の人がどこにいるかを探しましょう。
二つに分けた時と四つや六つに分けた時では答えが逆転する場合もあります。

ネガティブ本能

「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み。

メディアはネガティブなニュースで私たちに間違った認識を与えます。発展途上国のスラム街や、物乞いをする人たちを取材して放送し、あたかも世界は悪くなっているかのように見せますが、実際はそんなことはありません。

そういう地域があったり、そういう人たちが存在することは間違いありませんが、インフラが整って感染症が減ったり、教育を受けられる子どもたちが増えたり、適切な治療を受けられる人が増えたりと世界は全体的に見るとどんどん良くなっています。

ネガティブ本能を抑えるには…
悪いニュースの方が広まりやすいということを覚えておきましょう。
実は一部が切り取られているだけで、全体的に見ると良くなっている事の方が多いのです。

直線本能

「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み。

私たち人間の成長で考えるとわかりやすいかもしれません。子どものうちはどんどん身長が伸びていきますが、身長が伸び続けて5mとか10mの人なんていませんよね?ある程度のところで止まります。

世界の人口もそうです。確かに世界の人口は少しずつ増えてはいますが、日本に関しては出生率が下がっていて増えるどころか減っていますよね。世界全体で見てもそうです。人口が増えているように見えるのは、実は医療が発達し、長生きする人が増えて人口が増えているように見えているだけで、どこかで横ばいになる時が来ます。

直線本能を抑えるには…
直線もいつかは曲がることを覚えておきましょう。
自分の身の回りのことに置き換えるとわかりやすいと思います。

恐怖本能

危険でないことを「恐ろしい」と考えてしまう思い込み。

昨今の新型コロナウイルスがまさにそうです。メディアで大きく取り上げ、毎日感染者数を報道し、恐怖を植え付けたことで、人々はマスクをすることが当たり前になり、感染すること、他人にうつすことを恐れるようになりました。

実際にはマスクは全く意味がなく、むしろ健康な人がつけることで身体への害が心配されており、新型コロナウイルスの致死率と言えば、正月に餅でノドを詰まらせることよりも低く、特に大きな病気もない人であれば、2、3日寝てれば治るというウイルス。

いまだにこんな報道をしているのは日本だけで、世界ではとっくにこのコロナ騒動は終わっています。
それよりも、二人に一人がかかり、死亡率の高いガンが取り上げられないのはおかしな話です。他国では減っているガンがなぜ日本では増えているのか。こちらに目を向けるべきだと思います。

データを見れば、コロナは恐れるほどのものではないことが誰でもわかります。

恐怖本能を抑えるには…
「良いニュース」よりも「悪いニュース」の方が頭に残りやすいということを覚えておきましょう。メディアが恐怖を煽るようなニュースを報道するのは、私たちに恐怖を植え付け、思考をコントロールしやすくするためです。

データを確認し、リスクを計算してみましょう。恐れるようなものではないとわかるはずです。

過大視本能

「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み。

ひとつの数字だけを見て判断するのは、間違いのもと。
例えば、2023年お正月明けのコロナウイルスの感染者が25万人だと報道されていました。そしてそのほとんどが無症状。
大きな数字が出てくると、ついつい「こんなにたくさんの人がかかってるんだ。怖いな」なんて思いがちですが、ちょっと待ってください。

インフルエンザはどうでしょう?コロナが現れる前までは、たった1週間で200万人が感染していたんですよ。もちろん全員症状ありでね。そして持病がある人はかかると肺炎になって亡くなる方も多かった。
マスクのおかげでインフルエンザが減ったんだよーなんていう話は不要です。
(身内に医師がおり、「インフルエンザの検査しないように」と通達が来ていたので一気に減るのは当たり前。)

実は人は物事を正しく捉えるのが下手。勘違いしてる人が多いのです。

過大視本能を抑えるには…
ひとつの数字を見て判断せず、他の数字と比較しましょう。
また、情報は自分で取りに行き、メディアなどの情報を鵜呑みにしないことが大切です。

パターン化本能

「ひとつの例が全てに当てはまる」という思い込み。

ひとつの事象が、すべての事象に当てはまる、と考えてしまうことです。
同じグループの中にも違いはあるし、違うグループの中にも共通点はあるということを知ることが大事。

パターン化本能を抑えるには…
分類を疑いましょう。そして自分自身も疑ってみることが大事です。

宿命本能

「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み。

「生まれた環境によって、人生は決められている」「そういう宿命だ」という思い込みがありませんか?

「アフリカはこれからもずっと貧しいままだ」「アフリカがヨーロッパに追いつけるわけがない」と思っている人は多いのではないでしょうか?私もそう思っていました。

目に見える急激な変化がないだけで、実は少しずつ変化しています。

何も変わっていないように見えても、実はゆっくりと少しずつ変化していて、その小さな変化がいつか大きな変化になることを意識することが大切です。

宿命本能を抑えるには…
少しの変化でも、数十年すれば大きな変化になります。
小さな進歩を追いかけ、知識をアップデートすることが大切です。
ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めましょう。

単純化本能

「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み。

世界にある色々な問題に、一つの原因と一つの答えを当てはめてしまう傾向のことです。

シンプルにすることですべての問題が解決するのであれば素晴らしいことですが、逆にシンプルにし過ぎてしまうことで、その周りにある複雑な事情を考えることがなくなり、正しく理解できません。

単純化本能を抑えるには…
ひとつの知識、視点がすべてに応用できないことを覚えておきましょう。
違う考え方や複雑さを受け入れ、組み合わせること。時には妥協も必要。

犯人捜し本能

「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み。

何か問題が起きた時に、犯人探しをしたくなる傾向のことを言います。
トラブルが起きた時、誰が原因でこんなことになったんだ?と誰かに責任を求める癖はありませんか?

私も以前働いていた職場で問題が発生した時、すぐに犯人捜しをする人がいました。でも、犯人捜しをして相手を責めたところで問題解決にはなりません。なぜその問題が発生したのか、原因は何なのか、そして対策を考えるべきです。

犯人捜し本能を抑えるには…
誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じましょう。何かトラブルが起きた時にやるべきことは、犯人捜しではなく、原因と対策を考え、再発を防ぐことです。

焦り本能

「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み。

「今すぐ決めなくては、手遅れになる」と焦ってしまう人はいませんか?
これは日常でも経験してる人が多いのではないでしょうか。
余裕がなかったり、相手から言われたり、プレッシャーがあると「今日中にやらなきゃ!」とか「早く決めなきゃ!」と焦ってミスをしてしまったり、間違った判断を下してしまいがち。

まずは心を落ち着かせて、頭の中を整理しましょう。

焦っている時ほど、冷静な判断ができず誤った判断をすることが多いです。

焦り本能を抑えるには…
自分が今焦っているということに気づく事が大事です。そして、それは本当に今すぐやらなきゃいけないことなの?って冷静になって考えてみてください。まずは深呼吸して落ち着くことが大切です。

まとめ

10個の思い込みを紹介してきました。
あなた自身にも思い当たるものがあったのではないでしょうか。
これらの思い込みがあるということを頭に入れておくだけでも、世界は違って見えてくると思います。

100万部売れたこの本。まだの人はぜひ手に取って読んで、知識のアップデートをしてほしいです。

思い込みに惑わされず、柔らかな思考で人生を軽やかに生きていける人が増えることを祈っています。

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